あれから1週間

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1週間前、お昼過ぎからわーっと降った雪がまだこんなに残っています。
最高気温はやっと今日2桁になりましたが、
早朝はいまだに氷点下ですから、朝晩はまだまだ気をつけないと…

ただでさえ、午前中は気管支の調子が悪く、
歩き始めると息苦しくなって歩速が落ちるので、
お休みしようかどうしようか迷いながら出かけて、
いい具合にタクシーも拾えたので、朗読セミナーに行きました。

今期のテキストは山本周五郎の「赤ひげ」の冒頭です。
前期の終わりには、永井龍男の「青梅雨」にしましょう、
みたいな話だったのですが、
新年早々一家心中でもないだろうと、急遽変更したんだそうで、
このような大衆的というか、超ポピュラーな、
映画にもなってよく知られた作品を聴いてもらうというのもまた、
特別な難しさがあるような気がします。

矢島正明先生の講座は、文章の読み解いてく解説が素晴らしく、
登場人物の心のうちや細々した内面の動きなど理解し、
それをどのように聴く人に伝えるか?
そしてそれを解って貰う読みって?

といった難しい課題を突きつけられるのですが、
そういった手法を探るのも楽しくて、目から鱗のこともあり、
先生はもう随分ご高齢でいらっしゃるのですが、
お持ちの宝庫から、これからもどれだけのものを授けてくださるのか、
中身の濃い講座に最後までついていけたらと思っているのです。

帰りに、セミナーの仲間が追いかけてきて、
3月に都下でやる朗読会に出ないかと声をかけられました。
音訳ボランティアで録音室で一人マイクに向かって読むことは,
長年やってきましたが、
さて、生身の人を前にして、読めるでしょうか
このセミナーでさえ、あまりドキドキせずに読めるようになったは、
つい最近のことだというのに…


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今年もスカイツリーの下で

吾妻橋 (1)

今年も朗読と懇親の集いを教室で1番古いT氏が企画してくださった。
もう18年目になるそうだが、私はまだ4回目。
このビール会社の素晴らしい会場も、いつもT氏がお世話くださる。

午前中のセミナーを終えて浅草へ向かう。
毎年決まって駅近くのお蕎麦やさんで軽く昼食をすませると、
吾妻橋を渡って会場へ。

朗読会 浅草

最初に、浅草を一望するゆったりとしたお部屋で、
各自が自分で選んできた小品を仲間に聞いてもらう。
その後、それぞれ講評を頂くのだが、
お教室と違って、先生もリラックスされるのか、
指摘はより核心をついて高いレベルを求められる。
メンバーにはプロとして声の仕事している人も何人かいるのだけれど、
彼らの真剣な聴く表情も、私には新鮮で感動する。

朗読会 矢島先生

夏至も近く長い日も暮れなずむ頃、みんなで揃って写真を撮って、
懇親会場である同じフロアの別室に移る。

隅田川

こちらは昨年とは違う部屋で、眼下を隅田川が流れ、
スカイツリーがぐんと近く見える。
わざわざツリーに登らなくても、遠くのつくば連山も見える眺望だ。

スカイツリー

お料理は、ビール飲み放題でイタリアン。
私は昨日からステロイドドーピング中で初めてのノンアルコール。
お味も量もちょうどよく、話が弾んで写真なし。
先生の近くの席で、お仕事の話や文学論がたっぷり聴けてよかった。

外に出たら道路が濡れて、まだ少し降っていたが、誰も傘をささず、
楽しいおしゃべりに興じながら帰ってきた。
久しぶりに充実した1日でした。


いい景色

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区役所が近くに引っ越してきたから便利になったとはいえ、
実は、区役所に行く用事などそうそうあるものではなく、
イベントなども後から知っていれば行ったのになんてことも。

数日前にDMが来て、もしかして前に広報されてたのかもだけど、
なんとなく見過ごししていたか、申し込みが面倒とスルーしたのか、
全く記憶にないのだが、すぐにメールで申し込んだ。

勿論、進士五十八先生の話が聴きたくて出かけた。
が、露払いにと登場した地元法明寺の住職さんのお話が、
地元民としてはあまりにツボで嬉しかった。

この住職さんは、もとからこの地にいた人ではなく、
30年ほど前にお婿さんに来たのだそうで、
来てみてここは村だ!と驚いたのだそうだ。

それは、そう珍しいことではなく、孫の小学校の時の担任も、
赴任してきてびっくりしたと言ってたし、
私も友人を案内すると「三丁目の夕日」のままだと驚かれる。

それは単に街並みのことではなく、人なのだと誰もがいう。
結構なお歳のおじさんおじいさんたちが、御会式の相談で集まって、
〇〇ちゃん、××ちゃんと呼び合っている。
そしてその場で、御会式の話の何倍もの情報交換される。

そんな風にして、街もケヤキ並木も生かされてきた。
転勤族は、社宅を出ても近くに家を求めて住み続け、
出て行った若い人たちも、お祭りには戻ってくる。

この地に住む者には何でもない普通のことなのだけれど、
よそから来た人にびっくりされては、
その度に、こっちがへ〜っとなる。

「美しい景観」より「いい景色」
ってそういうことだと、
今日の講師、進士先生はおっしゃる。


朗読とcenaとおしゃべりと

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朗読セミナーの後、毎年恒例の浅草吾妻橋たもとでの懇親会。
普段は、講座が終わるとそのまま散ってしまう仲間。
各自が選んだ短い作品をみんなの前で読み、
先生から講評をいただいた後、
美味しいイタリアンが待っている。

毎年、何を読もうかで悩まされる。
与えられた時間が5〜10分という制約は結構厳しくて、
もちろん何かの抜粋でもいいのだけれど、
誰でも知ってる作品ならともかく、
聞く方は消化不良になっちゃうだろうから、
やっぱり完結するものと思うと、
どうしても随筆みたいなものになる。

普段から雑誌や新聞のコラムみたいなものも,
いつの間にか意識して読むようになったりしているが、
たいがいは5分には足りなくて、結局は、
作家の誰彼の随筆集に落ち着き今年は幸田文。

それもなぜか女性作家に落ち着き、
去年の向田邦子では、意地悪さを出してと言われ、
今年は文さんの強さが欲しいと評された。

音訳は、
目の代わりになって書かれていることを伝えるために読む。
朗読では、聞く人を捕まえる表現が求められる。
違いを知りたくて参加したセミナーで、
ちょっと楽しみを見つけた気がする。

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ビール会社のレストランは、ビールが飲み放題。
他の人の頼んだ珍しいビールを一口味あわせてもらったり、
先生から、生放送時代のエピソードを聞き出したり、
血液型の話になって、この場にいるのはO型が多いとか、
美味しくて楽しい時間はあっという間に過ぎる。

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朗読会で中島敦を聴く

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死海写本がやってきた2000年の大聖書展で、
セミナースタッフとして2週間余通い詰めた東京オペラシティ。
その時セミナー会場でも会った近江楽堂で、
師が朗読をするという。

昨日の教室の終わり、みんなが帰りかけた時、
先生は遠慮がちにチラシをとりだし配られた。
声優としてナレーターとして素晴らしい実績を持ち、
80歳を超えてなお活躍中ながら尚控えめな師は素敵に見える。


これは何が何でも行かなくちゃと、予定をキャンセルした。

初台の駅を降りるともう、懐かしさがこみ上げてくる。
店舗などは勿論随分変わっているだろうけれど、
まっすぐに近江楽堂に向かう。

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室内楽などの演奏会場を装丁して作られた100人前後の小ホール。
天井がドーム型になって、響きが良いせいか、
今はバロック音楽の演奏会が多いようだ。

大好きな舟越保武さんの彫刻がさりげなく置かれており、
その再会もまた楽しみだった。

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今日の主催は、朗読人協会というNPO法人となっている。
朗読のグループは、数え切れないほど耳にするが、
NPO法人という組織になっている会は初めてだ。

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始めに9人が順繰りに沢山の詩を読んだ。
白秋、晶子、朔太郎などよく知った物も多い。
やはりホールの性質上エコーがかかるし、聞き難い。

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ちょっと休憩を挟んで「朱夏物語」と題して4つの小説。
最後が中島敦「牛人」を先生が読む。
此処までの何だか疲れてボーッとしてたのが吹っ飛んだ。

引き込まれて背中がゾクゾクしてくる。
前の晩、青空文庫でダウンロードして読んでみたのだけど、
いってみればホラーファンタジーかな?
こんな風に読まれたら、ホントに芝居を見るよりコワイと思った。

感動醒め遣らず、帰りの地下鉄の中で、
思わず朗読仲間にメールしてしまった。



プロフィール

chiara

Author:chiara
古稀を大分過ぎたというのに
まだドタバタドタバタ
8人家族のタベモノガカリ
iMac、MacBookAir
iPhone、iPad miniで遊び
時々地元点字図書館の音訳ボランティア
時々地元のまちづくりに顔を出す
建築学科出身のオバーサン
愛車ミニは'91年のキャブ車
今やペット化しつつあり
時々愚痴ります喘息&逆流性食道炎

画像満杯で逃げ出した旧宅は↓
LA STANZA CHIARA

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