荷風散策

しろくま

いきなり4月の陽気だそうです。
家に帰るなり、冷凍庫に何ヶ月も眠っていた白くま掘り出しました。
途中でギブアップして冷凍庫に逆戻りかと思ったのに、
一気に食べてしまったそんな暑い日でした。


荷風散策

今期の朗読セミナーはこの中の「おかめ笹」と「断腸亭日乗」
矢島先生は荷風の作品には色街を素材にしたものが多いので、
ご婦人方に顰蹙買いそうだと、しきりに仰います。
他の作品に換えましょうかとまで仰るけれど、
別に誰もNOとは言いません。

ところが、家で下読みしてみたら、かなり大変です
江藤淳の文章は、パキパキしてて問題ないのですが、
荷風の文章が引用されてる箇所は、言葉遣いが古い上に、
もちろん旧仮名遣いで文体も昔風。
ことに「断腸亭日乗」は何度読み返してもつっかえます。

この作品は、荷風の自邸が3月10日の大空襲で焼け落ちた日のことで、
昔読んだ記憶があるのですが、どんな読み方をしていたのか、
ただ黙読するのと、音読するのとこうも違うものかと…
齋藤孝さんなどが盛んに音読を進める意味が、やっとわかった気がします


スポンサーサイト

今年最後のセミナーそして忘年会

風邪を引いたり、膝が痛かったりでお休み続きだった朗読セミナー。
今期の教材「名人伝 中島敦」も最終回だし、その後はランチ忘年会とあらば、
なにがなんでもいかなくてはと、昨日は外出を控えていたわけで。。。

いわゆる文学作品を漁って読んでいた若い頃に馴染みのなかった中島敦、
読んで見たものの好きになれなかった太宰や梶井基次郎、
このセミナーに参加して初めて良さがわかったのは、
声に出して読むという作業だけでなく、
講師の素晴らしさによるところが大きい。

そして、長年ボランティアで音訳に携わってきたものの、
朗読というものがおぼろげに分かってきたのはほんの数ヶ月前。
先生に初めて「良かった!」と言ってもらえた時、
その感じを思い出しながら読んでみれば、
作品の細部にまで気持ちが行くのです。

文豪と言われる人たちの作品も、
子供の頃から幾つか親しんできたものの、
実は読めてはいなかったんだな〜
とはいえ、じっくりコツコツが苦手な私には、
この教室だけが文学の場。

IMG_0494.jpg

さて、終わって隣のビルにある三笠会館で忘年会。
幹事さんは、文豪クイズなるものを用意するからと、
事前に、これまで教室で取り上げた作家と作品のリストが配られていました。

しばらくお休みしていた私は、予習の準備だけはしたのですが、
何事も付け焼き刃の私は、結局準備だけで終わり、
更に、出題は私の予想を大きく外れて超難問。
3人ずつのグループで回答したのですが最下位でした。

IMG_0495.jpg

そしてトップのグループは、なんと!検索勝ちという結果。
いえいえ、本当の勝者は出題者でしょう。
ともかく、めっちゃ楽しく有意義な忘年会でした。


村田沙耶香「コンビニ人間」

IMG_9874.jpg

今回の芥川賞、読んでみたくて買いました。

我が家の近くに、コンビニが出来たのは、そう昔のことではない。
今だって、10分近く歩いて、急な坂を下りて登ってのところだから、
私にとってはそれほどコンビニエンスなわけではなく、
通りかかったらついでに飲み物やアイスを買うくらい。

表には常に店員募集のポスターが貼ってあるけど、
どんな研修を受けて、どんなマニュアルで働いているのか?
外国名前の店員さんも多いけど、みんな日本語上手だし…

この作品の作者自身が長くコンビニで働いていると聞いて、
賞をとったからといってすぐ辞める気はないようなことも言ってたし、
なかなか深い世界なのかもしれないと興味を覚えたのです。

誰かが、これまでで最も短時間で読めたの芥川賞作品と言ってたけど、
本当に抵抗なくスイスイ入っていける文体でコンビニの日常が語られ、
そこで働く主人公は、アルバイト店員として非のうち所のない働き者。

ところが彼女は、子供の頃から修復できないほどの問題児で、
世の中の常識とは全く外れたところにいる。
そこにまた、とんでもないダメ男が登場して、
それを主人公が受け入れることでハラハラする展開になり、
なんかすごい面白いことになってく。

これまで、芥川賞作品というと無意識に構えて読んでいたのか、
読み終えてみれば、ごく普通にその辺の小説の読後感に驚く。
さりとて、この作家の他の作品を読みたくなったわけでもなく…
私の中では、まだ、この主人公と作者が分離されてないのかもしれない。


「暮らしの手帖」売り切れ?

最近は、ニュースはネットで先に見ることが多くなって、
新聞は、本や雑誌の広告欄ばかり見ている気がする。

数日前の暮らしの手帖の広告に「高山さんの引越し」とあったので、
これは買ってこようと、出たついでに三省堂に寄った。

女性誌か?生活誌か?などと迷いながら雑誌の棚をうろうろするも、
どうしても見つからないので、店員さん捕まえて訊いてみた。

棚を見て、在庫も調べてくれたが、品切れだという。
はは〜ん、これは朝ドラのせいだな…

毎号欠かさず買っている友達がいるから見せて貰えばいいのだけど、
と思いながら、ついでがあったので、
サンシャインの本屋に寄ったら2冊残っていた。

IMG_9837.jpg

買って帰って見てみれば、売り切れになっても仕方ないなと思った。
わずか20ページの抜粋ながら、第1号の復刻版が挟まれている。
まさに、ドラマの進行に合わせたと言っても良いだろう。

IMG_9840.jpg

そして「高山さんの引越し」
ブログふくう食堂を読んでいるだけではいまひとつ腑に落ちなかったけど、
こいうことだったのね、と納得。
次号にはまた続編が載るらしい。

栗原康「村に火をつけ、白痴になれ」

IMG_9776.jpg

長年出版業界で長年活躍してきたS氏から、
岩波がこんな本出したんですよ、
と見せられたときは、正直タイトルに引いた。

伊藤野枝といえば、
平塚らいてう、山川菊栄、神近市子、市川房枝など、
女性活動家に連なる1人とだけ私は記憶していたのだが、
アナキストというのもよくわからない。
などなどで読んでみることにした。

タイトルも凄いが、帯に書かれている文言も???
読み始めたら、その文体に!!!
これってブログ?という感じなのだ。

伝記といえば、淡々と客観的俯瞰的に書かれるものと、
なんとなく昔から思い込んでいたのだが、
これは、合いの手のように文章に著者が紛れ込む。
曰くひゃあ・仕方がない・かわいそうに・いいひとだ等々。

これはちょっと〜
とてもついてけない、うんざりだ、最後まで読みきる自信ない、
と思いながら、何故か読み終えてしまった。

途中、いったいこの著者はどんな人なんだ?
と言う興味が離れず、後からサイトを巡ってみたら、
伊藤野枝、大杉栄などアナキストの研究者という。
しかし、この本を読む限り、研究者というよりシンパ?

で、書かれている野枝の生き方だって、今ならありそうな話で、
これをアナキスト(無政府主義者)というなら、
いっぱいおるぞ〜、と思う。

なのに捉えられ殺されてしまったというのは何とも不条理。
しかし、関東大震災後の風評、虐殺などの混乱ぶりは、
母からも散々聞かされていたから、
その時代の犠牲になってしまったのか…と思ったり。

他の女性活動家のように、戦後も永らえていたら、
どんな生き様を見せてくれたやら、と残念でもある。



プロフィール

chiara

Author:chiara
古稀を大分過ぎたというのに
まだドタバタドタバタ
8人家族のタベモノガカリ
iMac、MacBookAir
iPhone、iPad miniで遊び
時々地元点字図書館の音訳ボランティア
時々地元のまちづくりに顔を出す
建築学科出身のオバーサン
愛車ミニは'91年のキャブ車
今やペット化しつつあり
時々愚痴ります喘息&逆流性食道炎

画像満杯で逃げ出した旧宅は↓
LA STANZA CHIARA

カレンダー
03 | 2017/04 | 05
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -
最新記事
最新コメント
ポチッとよろしく!
リンク
カテゴリ
FC2カウンター
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
RSSリンクの表示
月別アーカイブ
検索フォーム