「歌舞伎座界隈」藤田三男著

相変わらず暑い暑いと言っているけど、
朝起きた時、少しずつ違ってきてる気がする。

雑司が谷 雑司が谷 雑司が谷

3時の予約の歯医者も、もう少し後の時間にすればよかった、
と思ったが、裏道の坂を吹き抜ける風は涼しく、
決して暑くないわけではないのだけれど心地よい。

坂と言えば、つい先頃読んだ「歌舞伎座界隈」に面白い記述があった。

慶大教授の池田弥三郎さんと言えば、かつて、
TVのクイズ番組などで、すっかりおなじみだったが、
ご存じ、銀座天金の坊ちゃん。
この父上が、日本橋訛りで、
坂はカと、頭だかでなくてはいけない、サカでは平らになっちまう
と仰ってたそうな。
弥三郎さんは銀座訛りでサカだったそうだ。

他にも京橋訛りなんてのもあるようで、
遠く私たちは、下町と十把ひとからげてしまうけれど、
よく知ればいろいろ違って面白い。
なかには、かつて祖母から聞いてたことと、
重なる部分も多々あり、懐かしく思い出した。

木挽町は、銀座からほんのわずかしか離れていないのに、
大店と呼べる店は殆どないせいか、またがらりと違っていて、
その中で育った筆者の戦中戦後の記述が何とも楽しい。

筆者は、私といくつも違わないのだけれど、
この頃の記憶には大きな差がある。
母に背負われて逃げた横浜の空襲前後の私の記憶は、
あまりにおぼろげで情けない。

この本ではまた、編集者として装本者として出会った、
数々の文人達について、率直な印象で語られているのも興味深い。

実は、表題の歌舞伎座については、本人も断っているが、
あまり語られてない。
が、歌舞伎座が木挽町にとっての象徴であることは間違いなく、
それが戦災で爆撃を受けてなくなり、
今回建て替えでまたなくなってしまった。
そんな感傷から表題になったのだろうかとも思う。

あとがきの最後の行は、

明日、新歌舞伎座の舞台の幕が開く。





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時々地元点字図書館の音訳ボランティア
時々地元のまちづくりに顔を出す
建築学科出身のオバーサン
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時々愚痴ります喘息&逆流性食道炎

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