fc2ブログ

キアラおばぁさんのこの頃

           ~雑司が谷に暮らす~

新国立競技場



国立新競技場は隈研吾さんの設計案が採用されることになった。
選考過程での採点というか得票というか、項目別に発表されているが、
もともと私の家族や友人のレベルでは、断然こちらの案が支持されていた。

確かに、誰にでもわかりやすい案でもあるように思うが、
この5月にオープンした、我が区役所と同じ設計者であり、
緑をあしらったデザインは、このあたりの人たちには、
すでに馴染まれているということかもしれない。

その区役所の建設過程で、講演など隈さんの話を聞く機会があったが、
1755年のリスボンの大地震で、
ヨーロッパの建築が大きく変わったように、
東日本大震災で、日本の建築も変わるに違いない

と言ってたのが心に残っている。

そして、隈さんご自身の建築に対する考え方もまた、
震災以後変化があったと仰っていた。
一方の案の伊東豊雄氏もまた、震災後は熱心に現地に出向いて、
様々な提案をしている。
彼の設計したものは、総じて目を見張る美しさがあり魅力的だ。

多項目で、豊雄さんの方がポイントを取りながら見送られたのは、
工期に不安があったからだという。
確かにこちらの案は、大きな天然の素材が使われており、
質の均一なものを短期間で用意するのは難しくはないか?
と、私もチラと思った。

それにしても、ハディド氏が日建と組んで応募を試みたが、
業者が決まらず諦めたというのはちょっと残念な気もする。

まだ準備は始まったばかりというのに、
もう随分と沢山のお金と時間を無駄にしたものだ。
そうまでして、よりによって最も高温多湿の季節に、
オリンピックって、本当に大丈夫?
無茶だよな〜という思いは拭いきれない。


スポンサーサイト