鎌倉近代美術館の最後

またまた時代の流れを痛感させられる出来事があった。
神奈川県立近代美術館の一般公開は今日が最後だそうである。
ル・コルビジェの弟子ということで、
若い頃憧れた建築家の一人でもあった坂倉準三の設計。
そしてそれは、地方の美術館が次々と建築家に、
設計を依頼するようになった走りでもあったように思う。

私が最後に訪れたのは2009年まさにその坂倉準三展であった。
このときすでに、十分にメンテナンスされていない様子が窺えたり、
部分的に立ち入り禁止になっていたりで、ちょっと寂しかった。


そしてとうとう今日という日を迎えてしまった。
美術館が一般公開しないって、どういうことだろう?と思うけれど、
即解体ということにならなかったのをせめて喜ぶべきなのだろうか。
保存と言っても、私はやっぱり、建物がそこにあるだけというのではなく、
あくまでも役割を持って、そこに存在していて欲しいのだけど。。。
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