三木卓と円城塔と

201202gunzo.jpg

ヒッキーしてるときは、本が読める。
と思っても、症状がひどいうちはそれどころではない。
落ち着くとまず、友の薦めで買ってあった「群像 2月号」の
三木卓「K」を読んだ。

夫人の詩人福井桂子さんのことを書いている。

「イヤ~、大変な人だったらしいな」

「ご健在なの?」

「死んだから書けるんだよ!」

当たり前だ、私も馬鹿なことを訊くものだ。
その友は、三木氏と面識あるはずなのに、
奥様には会ってないのか?
と、その時思ったのだが、読んでみてなるほど。

そもそも、身近な人を題材にした小説って、
ねちねちした所謂私小説という感じで好きでない。
が、これはちょっと違った。
300枚という中編だが、さすがベテラン隙がない、
というのも変か・・・無駄がない。

斉藤美奈子が今回の芥川賞受賞者と対比させるように、
この作品を取り上げていた新聞も掘り出した。
辛口の彼女が、今回はそれなりに評価しているのだが、
私はどうも、田中某のものは読みたくない。
でも円城塔の方は、処女作降参したものの、
この斉藤さんのレビューと、この間TVで外人さんが解説していた、
それを聞いて再挑戦してみる気になっていた。

そしたらこの雑誌に「松ノ枝の記」という短編が掲載されており、
受賞作はいずれ読むとして、
この小品から再挑戦してみることにした。

IMG_0574gunzo.jpg

前衛というヒントを得て読み進めてみると、
確かに、現代音楽の譜のようであり、思いがけないことに、
ずっと昔、カミュの「異邦人」を読んだときの感覚が蘇ってきた。
とはいえ、不条理とは違う全体に漂うおかしさ。
好きになるかもの予感。

でも、読むのにとっても時間がかかった気がする。
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田中某・・・

chairaさん
以前にも書きましたが田中さんを立ち読みしたら
引っ張られなかったのです
去就は面白いけれどね・・・
円城さんは読みたいです そうですか カミュですか
なんだか懐かしいな 
読みたい本 読み返したい本がいっぱいで
こめかみがピクピクします 読み過ぎです
でも大好き とっぷりつかって読む
「作家冥利につきるだろうなあ」と夫が言います。

Re: EPOMさん

この群像に、田中某も連載など書いているので、
とりあえず1回分読んでみましたが、
前を読みたいとも、続きを読みたいとも思いませんでした。

石原が何の刺激も受けなくなった・・・などと言ってましたけど、
円城さんは、少なくとも新しい提案を持ってるように思います。
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chiara

Author:chiara
古稀を大分過ぎたというのに
まだドタバタドタバタ
8人家族のタベモノガカリ
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時々地元点字図書館の音訳ボランティア
時々地元のまちづくりに顔を出す
建築学科出身のオバーサン
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今やペット化しつつあり
時々愚痴ります喘息&逆流性食道炎

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